「債務整理したいけど、やり方が分からない」
「借金が払いきれなくて困っている」
こんな時は弁護士に債務整理をしてもらいましょう。
ところで弁護士に債務整理を依頼すると、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?今回は債務整理を弁護士に依頼する場合の費用について詳しく見ていきます。
Contents
債務整理にかかる弁護士費用
さっそく、弁護士に債務整理を依頼した場合の費用について見てみましょう。
3つの費用が必要
債務整理を弁護士に依頼する際の費用には、次の3つがあります。
・相談費用
・着手金
・報酬金
相談費用は弁護士に相談する際にかかる費用ですが、弁護士事務所によっては無料の場合もあります。
着手金は債権者(貸金業者)が1社につき0~3万円ほど。
報酬金は基本報酬3~5万円と債権減額分の10~20%といった費用がかかるでしょう。
ただしこれはあくまでも目安です。依頼する弁護士や司法書士によって金額は変わってきます。
弁護士費用は分割払い可能
弁護士費用は分割払いもできる場合が多いです。
最長で36回払いもできることもあります。
ただし債務整理で必要になるのは弁護士費用だけではありません。
任意整理や個人再生をしたいかたは、借金の返済と弁護士への分割払いの両方が必要ですから、事前にしっかりと弁護士に相談しましょう。
債務整理の種類別費用
今度は債務整理の種類別の費用(相談費用と着手金、報酬金を合わせた額)について見ていきます。
任意整理
任意整理は合計で5~10万円の費用がかかるでしょう。
しかしこれは任意整理をする債権者が1社の場合。例えば、1社では5万円の場合でも、3社だと15万円の費用がかかるということです。
ただし多くの弁護士は、複数の任意整理を一緒におこなうと費用を安くしてくれます。心配しすぎる必要はありませんよ。
個人再生
個人再生では合計40~80万円ほどの費用がかかるでしょう。
なぜ任意整理よりも割高になるかというと、任意整理にはなかった裁判費用が追加されるからです。また書類作成などの手続きが増えるため、弁護士への報酬も多くなります。
個人再生費用の内訳は、裁判費用20~30万円、弁護士費用20~50万円です。
自己破産
自己破産には30~100万円ほどの費用がかかります。内訳は裁判費用10~50万円、弁護士費用20~50万円です。
債務整理を弁護士に依頼するメリット
債務整理を弁護士に依頼すると、さまざまなメリットがあります。
交渉力がスムーズに進む
任意整理に裁判所での手続きはありません。債権者と交渉して合意を目指します。もちろん債権者の合意が得られなければ、任意整理はできません。
そこで弁護士の交渉力が役に立ちます。弁護士は任意整理に慣れていることもあり、債権者との交渉がスムーズに運びやすくなるでしょう。
時間と労力が節約できる
債務整理を自分でおこなうには、利息制限法を学んだり複数の書類を作成したりと膨大な時間と労力がかかります。
こんな時に弁護士に相談すると、手続きをすべて代行してもらえるので、かなりの時間と労力が節約できます。
家族や職場にバレない
弁護士に貸金業者との交渉なども全て依頼してしまえば、債権者から自宅や職場に連絡が来ることがなくなります。弁護士とのやり取りも携帯電話でOKです。
自分で任意整理したい場合
自分で任意整理したい場合
自分で任意整理するのは可能です。費用も債権者との合意書に貼る印紙代2,000円(1社あたり)と、債権者に送る書類の切手代のみ。
しかし債権者との交渉は、慣れていない人は特に難しいでしょう。任意整理の交渉になれている弁護士や司法書士に相談したほうが、任意整理が上手くいきやすくなります。
司法書士に債務整理を依頼すると割安に
ちなみに司法書士に債務整理を依頼すると、弁護士よりも割安になります。
「できるだけ節約したい」というかたは司法書士に依頼するのも良いでしょう。
ただし司法書士は法律上、140万円以下の債務整理しかおこなえません。また司法書士の業務は裁判全てに対応しているわけではないため、結局弁護士に依頼し直すケースもあります。
弁護士費用を払えない場合は法テラスへ
弁護士や司法書士に債務整理の費用が払えそうもない場合は、法テラスに相談する方法があります。
法テラスとは国によって設立された、法的トラブルを解決するための相談所です。無料で相談できるので、おすすめです。
また勝訴の見込みがあるにも関わらず、収入が少なく弁護士費用の支払いが困難だった場合には、債務整理の費用を立て替えてくれることも。
法テラスを利用すると、成功報酬を安くしてもらえる場合もありますよ。
まとめ
弁護士に債務整理を依頼する場合は、相談費用、着手金、報酬金がかかります。ただし分割払いできるので、依頼者の負担を減らせます。
どうしても弁護士費用を払えない場合は法テラスに相談すると良いでしょう。
1人で債務整理について悩む前に、まずは弁護士や司法書士に相談してみるのをおすすめします。